技術の進歩にはいつも驚かされます。
ギターチューナーの分野においても同様です。
ここでご紹介するのは、Band Industriesという企業が開発したRoadie3という画期的とも言うべきオートチューナーです。2013年にクラウドファンディングで最初の商品を開発して以来、2017年に第2世代、そしてさらなる改良を経て2020年に第3世代のRoadie3が発売されました。Roadie3は、弦の周波数をピエゾで検出してペグを回転させ音程を自動的に合わせるチューナーであり、以下のような特徴を有しています。
- カラーLED搭載、USB充電
- チューニング
- 100種類以上の内蔵プリセット値を実装
- よく知られている変則チューニングのほとんどを内蔵
- カスタムチューニング可能
- カポ装着したままでのチューニングも可能
- ギヤードペグのついた楽器であればほとんどで使用可能
- アコースティックギター、クラシックギター(ナイロン弦)エレキギター、バンジョー、マンドリン、ウクレレ等 (ベースには非対応)
- 6弦に限らず、7弦、12弦ギター
- ピエゾタイプなので、騒がしい場所でも使える
- 楽器タイプを登録してからチューニング=楽器を個別に学習、調整するため、最適最短のチューニングが可能
- チューニングするペグの順序を設定可能(すべてのプリセットにも反映される)
- 高速チューニング、高精度チューニングモードを搭載
- A4基準ピッチを420~460Hzまで1Hz刻みで設定可能
- 100種類以上の内蔵プリセット値を実装
- ストリングワインダー
- 弦交換時のワインダーとして使用可能(正回転、逆回転、回転速度調整可能)
- メトロノーム
- 1~400 Beat per Count
- Roadie Tuner アプリ(スマホアプリ)
- 対応OS:iOS、Android
- ファームウェアアップデート
- デバイスに登録された楽器以外のカスタム楽器(ブランド、弦数等)を登録可能
- カスタムチューニングセットの作成、及び、デバイスへのダウンロード可能
これで全てではなく、まだまだ機能盛り沢山ですが、あとはRoadieのHPでご確認下さい。

実際に使ってみての感想です。
これまでのオートチューナーって、正直精度がいまいちでしたが、Roadie3はかなりの精度でチューニングできます。上記の動画では、サンプリングが荒いのでどのようにお感じになるかわかりませんが、少なくとも趣味でギターを練習する用途などでは、弦が伸びることによる音ずれを除けば、非常に短時間でチューニングできる画期的な商品だと思います。それと、結構便利なのが、カポをつけたままでチューニングできること。カポなしで完璧にチューニングをしたつもりでも、カポをすると若干音程がづれてしまうことがあります。(原因としては、カポの押さえ方、フレット位置精度や、弦の太さが異なるのにすべての弦で同じ位置にフレットを打つこと自体に無理があるのですが・・・)そんなときにカポをつけたままチューニングできるのは非常に便利です。結構満足できる商品ですが、ちょっとお高いのが難点でしょうか。